はじめに
家計簿アプリ「マネーフォワード ME」は、
忙しい毎日でも、家計の流れをかんたんに「見える化」できる頼もしいツールです。
でも、初めて使うときは、
- どこから設定すればいいの?
- どうやって支出を入力するの?
- 収支グラフってどう見るの?
など、わからないことも多いかもしれません。この記事では、
マネーフォワード MEをこれから使ってみたい方に向けて
- アカウント登録から口座連携の方法
- 支出の入力と管理のコツ
- 毎月のふり返りに使える便利機能
をわかりやすく解説していきます。
私自身も、最初は手探りで使い始めましたが、
今では「もうこれなしでは家計管理できない!」というくらい頼っています。
少しでも参考になれば嬉しいです!
Step1|アカウント登録
マネーフォワード MEを使い始めるには、まずアカウント登録が必要です。
スマホからでも、パソコンからでも始めることができますので、お好きな方で始めて下さい。
スマホの場合
- アプリストア(App Store または Google Play)で「マネーフォワード ME」と検索し、アプリをダウンロード
- アプリを開き、「新規登録」をタップ
- メールアドレス、Googleアカウント、Apple IDなどで登録方法を選ぶ
- 必要情報(性別、誕生年、都道府県、職業)を入力してアカウント作成完了!
※自分と似た属性の人と比較して
PC(パソコン)の場合
- Webブラウザ(Chrome、Safariなど)で「マネーフォワード ME」と検索
- マネーフォワード MEの公式サイトにアクセス( https://moneyforward.com/ )
- 「新規登録」ボタンをクリック
- メールアドレス、Googleアカウント、Apple IDなどで登録方法を選択
- 必要情報(性別、誕生年、都道府県、職業)を入力してアカウント作成完了!
スマホとPC、どっちがいい?
スマホアプリは、どこでもサッと開けるので、普段のレシート入力や支出確認にとても便利です。
一方、PC版は画面が広く、収支グラフや詳細レポートが見やすいので、じっくりふり返りたいときに特におすすめです。
また、カテゴリや予算、繰り返し設定はWebブラウザで行う必要があるため、PC環境があるととてもやりやすいです。(スマホでもできます)
やりたいことによって使い分けるのがお勧めです。
支出カテゴリの編集
マネーフォワード MEでは、初期設定で
- 食費
- 日用品
- 交通費
- 医療費
- 交際費
- 教育費
など、基本的なカテゴリ(支出の「大項目」)がすでに用意されています。
ただし、自分の家計スタイルに合わせて、
中項目(サブカテゴリ)を自由に追加・編集することができます。
例えば、
- 「食費」の中に「外食」「スーパー」「コンビニ」を分けて登録する
- 「日用品」の中に「洗剤」「トイレットペーパー」といった細かい分類を作る
など、自分に合った形で細かく管理することが可能です。
注意点
- デフォルトで用意されている大項目(例:食費、交通費など)は削除・変更できません。
- 中項目の追加・編集は可能ですが、大項目の追加や編集はできません。
つまり、「食費」という大枠はそのまま使い、
その中で「外食」や「スーパー」など、細かい区分(中項目)をカスタマイズするイメージです。
支出カテゴリ(中項目)の編集手順(Web版)
- パソコンまたはスマホのブラウザで「マネーフォワード ME」にアクセス
- ログイン後、右上のメニューから「設定」を開く
- 「家計簿の設定」をクリック
- 「中項目の設定」が一番上に表示される
- 編集したい大項目(例:食費)を選び、中項目を追加・編集・削除できる
たとえば、
- 「食費」→「外食」「スーパー」「カフェ」などに分ける
- 「日用品」→「消耗品」「育児グッズ」などに分ける
といったカスタマイズが可能です。
有料プランと無料プランの比較表
マネーフォワード MEには無料版と有料版(スタンダードコース、資産形成アドバンスコース)があります。
これから始める方は、無料もしくはスタンダードで十分ですので、両者の違いのうち、重要なものを表にまとめました。
機能 | 無料会員 | スタンダード |
---|---|---|
過去のデータ閲覧期間 | 最大1年 | 無制限 |
連携できる金融機関の数 | 最大4件 | 無制限 |
作成可能グループ数 | 1件 | 無制限 |
CSVデータダウンロード | 不可 | 可能 |
資産内訳・推移グラフ | 非対応 | 対応 |
連携口座の自動更新頻度 | 低い | 高い |
データバックアップ保証 | なし | あり |
月額料金 | 無料 | 月額500円(年払い5,300円) |
※内容は2025年4月時点の情報です。
※その他詳しい情報は、公式サイトもご確認ください。
私は、家計用とプライベート用あわせて複数口座を管理しているため、
有料プランに切り替えました。
口座数が多い人、長期的に家計管理したい人には有料プランをおすすめします。
Step2|口座・クレカ・電子マネーを連携する方法
マネーフォワード MEの最大の強みは、
銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ポイントサイトまで自動で連携できることです。
連携さえしてしまえば、
- 銀行からの入金・出金
- クレジットカードの利用明細
- 電子マネーのチャージ履歴
などが自動で家計簿に記録され、入力の手間がぐっと減ります。
手動入力に頼らない家計管理をしたいなら、
この「連携設定」がとても重要です!
スマホアプリから連携する方法
- アプリを開き、下メニューの「口座」タブをタップ
- 「+口座を追加」をタップ
- 連携したい金融機関(銀行・クレカ・電子マネーなど)を検索
- ID・パスワード、または認証情報を入力
- 認証完了後、自動的に口座情報が家計簿に反映される
PC(ブラウザ版)から連携する方法
- マネーフォワード MEのWebサイトにアクセスしてログイン
- ホーム画面の「口座」メニューから「+口座を追加」をクリック
- 連携したい金融機関を検索して選択
- ID・パスワード、またはワンタイム認証を行う
- 認証後、自動でデータ連携が開始される
PC版は画面が広いので、複数口座を一気に登録するときに特に便利です。
連携できる主なサービス一覧
- 銀行(ゆうちょ銀行、楽天銀行、地方銀行など)
- クレジットカード(楽天カード、三井住友カード、イオンカードなど)
- 電子マネー(楽天ペイ、PayPay、Suicaなど)
- ポイントサイト(楽天ポイント、dポイント、Tポイントなど)
- 通販サイト(Amazon、楽天市場など)
- 証券口座(楽天証券、SBI証券など)
- 住宅ローンや奨学金情報(一部対応)
口座やサービスによっては、パスワード認証だけでなく、
アプリ内認証やワンタイムパスワードを求められることもありますが、
基本的には指示通り進めれば簡単に連携できます。
セキュリティは大丈夫?
「口座情報を連携するのは不安…」という声もよく聞きますが、
マネーフォワード MEでは、
- 引き出し・振り込みなどの「操作権限」は一切持たない
- 取引履歴を「閲覧」するだけ
- 通信は暗号化され、セキュリティ対策も徹底
となっているため、安心して利用できます。
さらに、アプリ自体にも「パスコードロック」「生体認証(指紋・顔認証)」が設定できるので、
スマホ紛失時のリスクも最小限に抑えられます。
私はこうしています
私は、家計管理用に
- 家計用の財布(現金管理)
- 家計用の銀行口座
- 家計用のクレジットカード(私所有・夫所有)
- Amazonアカウント
を連携しています。
また、有料プランを利用しているので、
家計とは別に自分のお小遣い管理用として、
- プライベート用の銀行口座
- プライベート用のクレジットカード
も登録しています。
こうしてまとめて連携しておくことで、
- 家族全体のお金の動き
- 自分個人のお金の動き
の両方をアプリ内で一括管理できています。
一度連携設定してしまえば、あとはほとんど自動なので、
手入力するのは「現金で支払ったとき」くらい。
家計簿をつけるハードルがぐっと下がりました。
Step3|手動入力(現金支出)はざっくりでOK
銀行やクレジットカード、電子マネーを連携していれば、
ほとんどの支出は自動で家計簿に記録されます。
ただし、現金で支払った分だけは手動で入力が必要です。
ここで「きっちり毎回入力しなきゃ…」と気負う必要はありません。
現金支出は、ざっくり&ゆるく記録するくらいで十分です。
手動入力のやり方(スマホアプリ版)
- アプリ下部メニューから「家計簿」タブを開く
- 画面右下の「+」ボタンをタップ
- 「支出の入力」を選択
- 日付・金額・カテゴリを入力して保存
支払い先やメモを追加することもできますが、
慣れないうちは「金額」と「カテゴリ」だけ記録できればOKです。
「財布(現金管理)」を設定する
アプリ内で現金を正確に管理するためには、
「財布」という現金用口座を登録しておくと便利です。
現金用の財布を追加する方法
スマホの場合
- ホーム画面 → 「口座」 →「金融機関の追加」
- 一覧から「財布(現金管理)」を選ぶ
- 登録後、「口座」タブ → 「財布」→右上の歯車 →「残高修正」をタップ
- アプリ上の残高を、実際の財布にある金額と合わせて入力
PC(ブラウザ)版の場合
- 画面上部「口座」→「金融機関の追加」から「財布」を選択
- 追加後、登録済み金融機関一覧で「財布」を選択→残高の右にある「残高修正」ボタンをクリック
- 実際に手元にある現金と一致するように金額を修正
財布と連携する口座を設定する
スマホ・PCいずれも、「財布」口座の設定画面から「連携する口座」を選ぶことができます。
これにより、
たとえば銀行ATMからお金を引き出したときに、
その分が「財布(現金管理)」に自動的に反映されるようになります。
スマホの場合
- 口座タブ → 「財布」 → 右上の歯車 →「財布の設定」
- 連携する金融機関を選択
PCの場合
- 「口座」→「登録済み金融機関」→ 「財布」の右の「編集」
- 対応する連携口座を選択
こうしておくと、現金を引き出したときの反映漏れや二重計上を防げてスムーズに現金管理できます。
手動入力のコツ
- 毎回きっちり入力しなくても大丈夫
- レシートをまとめておいて、週末にまとめ入力でもOK
- 細かく分けるのが面倒なら「食費まとめ」「日用品まとめ」でもOK
- 忘れてしまった支出は「雑費」カテゴリにまとめてしまってもOK
家計簿は完璧に記録することが目的ではありません。
大まかなお金の流れが見えれば、それで十分役に立ちます。
私はこうしています
私は、現金支出については、
- スマホカバーのポケットにレシートを一時保管
- 週末に時間があるときにまとめて入力
というスタイルで管理しています。
例えば、
- スーパーでの買い物を「食費まとめ」として合計入力
- ドラッグストアで買ったものを「日用品まとめ」で入力
というように、細かいレシート分析はせずに、ざっくりまとめています。
財布の初期残高や連携口座の設定も済ませているので、
現金を引き出したタイミングでも家計簿上でちゃんと整合性が取れ、
「家計全体のバランスが崩れにくい」のも大きなメリットだと感じています。
Step4|繰り返しルールを設定して自動化する
毎月決まって発生する支出を、毎回手動で入力するのは意外と手間です。
マネーフォワード MEには、「繰り返しルール」という機能があり、
あらかじめ設定しておくことで、毎月決まった日付に自動で支出(または収入)を記録できます。
保育園の給食費、定期券、習い事の月謝、現金払いのサブスクなど、
金額とタイミングが一定の支出にとても便利です。
繰り返しルールはブラウザ版(PC・スマホのWeb)から設定
注意:繰り返しルールの設定は、スマホアプリからはできません。
設定にはPCまたはスマホのWebブラウザからマネーフォワード MEにログインし、Web版の画面で操作を行います。
設定方法(ブラウザ版)
- Webブラウザで「マネーフォワード ME」にアクセスしてログイン
- 上部メニューの「家計簿」タブを開く
- 「手入力」ボタンをクリック
- 金額・カテゴリ・支払い元(例:財布)などを入力
- 下部の「繰り返し入力」にチェックを入れる
- 繰り返しの周期(例:毎月、毎週)、開始日・終了日を指定して保存
登録後は、設定したタイミングに従って、
アプリ上の家計簿に自動的に取引が追加されるようになります。
設定済みの繰り返しルールを修正・削除する方法
- 上部メニューの「設定」をクリック
- 「家計簿の設定」を選ぶ
- 「繰り返しルール」の一覧から、変更または削除したいルールを選んで編集
この画面から、金額・カテゴリ・周期などを変更したり、ルールごと削除することが可能です。
注意点
- スマホアプリでは設定・編集はできません(あくまでWeb版のみ)
- 過去日には遡って登録されません(設定以降の履歴が自動記録)
- 金額が毎回異なる支出には不向きです
私はこうしています
私の場合、毎月現金で支払う保育園の給食費を繰り返しルールで自動化しています。
- 支払い元:財布(現金管理)
- カテゴリ:保育園
- 金額:定額
- 日付:毎月10日
というルールをWeb版で登録しておけば、
毎月決まった日に自動で家計簿に記録されるので、
「入力し忘れ」や「二重登録」の心配がなくなりました。
現金払いの中でも「いつも同じ金額で出ていくもの」だけでも、
繰り返しルールで自動化すると、家計簿のストレスがぐっと減ります。
Step5|収支グラフ&レポートで振り返る
Step1〜4までの設定を行うと、少しずつ支出データがたまってきているはずです。
そして、家計簿は「記録すること」だけが目的ではありません。
むしろ大切なのは、記録したデータをもとに振り返り、家計の流れを見直すことです。
マネーフォワード MEには、日々の記録を
グラフや表で自動集計・見える化する機能が備わっています。
「何にどれだけ使ったか」「収入と支出のバランスはどうか」など、
感覚では見えづらい部分を、視覚的に把握できるのが大きな魅力です。
ただし、使える機能には「無料 or 有料」「アプリ or ブラウザ」の違いがあります。
以下を参考に、自分のスタイルに合った使い方を選んでみてください。
アプリでできること(無料でもOK)
スマホアプリの「家計簿」タブから、カテゴリごとの支出推移(棒グラフ)を確認できます。
- アプリ下部メニューの「家計簿」タブを開く
- カテゴリ名(例:食費)をタップ
- そのカテゴリの支出の月別推移グラフが表示される
- 支出の変化がざっくり把握できる
ただし、ここで確認できるのは個別カテゴリの推移のみです。
ブラウザ(PC・スマホのWeb)でできること(有料プランのみ)
Web版の「レポート」画面では、より詳細な家計分析が可能です。
以下のような機能を使用したい方は、有料プランがお勧めです。
- 月別の総支出グラフ(円グラフ/棒グラフ)
- 前月比、前年同月比の比較
- カテゴリごとの支出割合
- 資産の内訳、推移グラフ
- 年間合計、月平均、累積グラフなど
データのダウンロード(有料プランのみ)
有料プランでは、家計簿データをCSV形式でダウンロードできます。
Googleスプレッドシートなどに貼り付けて、
オリジナルの表やグラフを作成することも可能です。
私はこうしています
私は毎月、
- アプリの「家計簿」タブでカテゴリ別の支出推移グラフをチェックし、
- 月の支出バランスをざっくり把握しています。
それに加えて、
- 有料プランの機能を使ってWeb版の「レポート」画面で
総支出・前月比較・前年比較などを確認し、 - 必要があればCSVデータをダウンロードして、Googleスプレッドシートで年間まとめを作成しています。
もっと細かく集計したい方や、紙やパソコンで自分のスタイルを作りたい方に向けて、
オリジナルの家計簿用スプレッドシートを無料で配布しています。
- 手書き派におすすめの印刷用テンプレート(PDF)
- PC派に便利な月別集計+年間まとめ付きExcel/スプレッドシート版
- マネーフォワード MEのCSVデータを貼り付けて使える集計シート
など、用途に応じて選べます。ぜひご活用ください!
スプレッドシートのダウンロードはこちらから
家計簿テンプレート配布ページへ移動する
まとめ:家計簿は完璧じゃなくていい
マネーフォワード MEは、最初にちょっとだけ設定を頑張れば、
日々の家計簿記録をかなりラクに、そして正確にしてくれる心強いツールです。
今回ご紹介した
- アカウントの登録方法
- 口座やクレジットカードの連携方法
- 手動入力と現金管理のコツ
- 「繰り返しルール」での自動化
- グラフやレポートでの振り返り方
これらを取り入れることで、家計の見える化が一気に進みます。
大事なのは、完璧に記録することではなく、続けられる形でお金の流れをつかむこと。
「気がついたら今月、けっこう使ってたな」
「今月はちょっと余裕があるかも」
そんな気づきのきっかけとして、アプリを上手に活用してみてください。