「お金が足りない…」と思ったら、まずは“現状把握”から
もし、あなたが「お金に困っていないし、気づけば自然と貯金が増えている」という状況であれば、この記事は必要ないと思います。
でも、この記事を読んでくださっているということは、
- 給料日前はいつも家計が苦しくなる…
- ぜいたくはしていないのに、なぜかお金が足りない…
- 何にいくら使っているのか、よくわかっていない…
そんな不安やモヤモヤを抱えているのではないでしょうか?
そうだとしたら、まず最初に取り組んでほしいのが、収支の把握です。
お金に関する不安を減らしていくためには、
「いまの状況を知る」→「ゴールを決める」→「そこに向かう道のりを考える」
という流れがとても大切です。
たとえば、富士山に登ろうと思ったら、どうしますか?
必要な装備やかかる日数、登山口までの交通手段などを調べて準備をしますよね。
お金もそれと同じで、「何のために、いくら必要で、どう貯めていくか」を明確にすることで、
はじめて“本当に目指したい場所”に向かって動き出すことができるのです。
そして何より大切なのは、「今、自分がどこにいて、どちらを向いているのか」を把握すること。
それがわからないままだと、富士山を目指していたはずが、気づいたら海に着いていた…
なんてことも。
その「現在地」を知るための道具が、家計簿です。
「家計簿」と聞くと、手間がかかりそうなイメージがあるかもしれませんが、
今はアプリを使えば、思っている以上に簡単に始めることができますよ。
手書き派?アプリ派?自分に合うスタイルを選びましょう
「家計簿」と聞くと、ノートやExcelに細かく書いていくイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、今はもっと手軽に、そしてラクに始められる方法がたくさんあります。
大切なのは、“自分に合ったやり方”で収支を見える化することです。
手書き家計簿が向いている方
- 書くことが好き、手を動かすことで考えを整理するのが好きな人
- 日記感覚で家計を記録したい人
- ノートに記録がたまっていくのを見るのが楽しい人
手書きは、ひとつひとつ手で記録するぶん、自然と「何に使ったか」が意識に残りやすく、お金と向き合う時間をしっかり確保したい方におすすめです。
反面、毎日こまめに続けるのが難しいと感じる方には、少しハードルが高く感じるかもしれません。
家計簿アプリが向いている方
- 家事や育児で忙しく、記録の時間を取りづらい人
- キャッシュレス決済が多く、現金の出入りが見えづらい人
- 「自動でまとめてくれるなら続けられそう」と感じる人
- というか、手書きとかやってられない!という人
家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ネットショッピングなどと連携できるものが多く、自動で入出金履歴を記録・分類してくれる機能が充実しています。
「つけ忘れ」や「集計の手間」が減るだけでなく、グラフで視覚的に家計を把握できるのも便利なポイントです。
「家計簿アプリってたくさんあって、どれがいいのかわからない!」という方におすすめなのがマネーフォワード MEです。
私もいくつか家計簿アプリを使ってみたのですが、
- 口座やクレジットカード、Amazonなどと連携ができる
- UIが使いやすい
- グラフが見やすい
という理由でマネーフォワードMEに落ち着きました。
マネーフォワードMEの具体的な使い方についての記事も作成中です。
「家計簿=毎日細かくつけなきゃいけない」というイメージがあるかもしれませんが、
“ラクに続けられること”が一番大事なポイントです。
続けられるスタイルで「あなたの家のお金の流れ」を見える化していきましょう。
「1〜2年に1回」の支出も忘れずに!
家計の見直しをするとき、ついつい忘れてしまいがちなのが、
1年に1回、または不定期に発生する大きな支出です。
たとえばこんな出費、思い当たりませんか?
- 車の車検や自動車保険の年払い
- 賃貸の更新料
- 冷蔵庫や洗濯機など、家電の突然の買い替え
- 子どもの入園準備、卒園・入学のタイミングでの制服や学用品
- 年末年始やお盆の帰省費用、家族旅行などのイベント費
これらは「毎月の支出」ではないので、家計簿をつけるときに抜けやすいのですが、
いざその時が来ると数万円単位で必要になることも多いですよね。
これをその都度「イレギュラーだから仕方ない」と思っていると、家計が安定せず、思わぬ赤字に悩まされる原因にもなってしまいます。
対策のコツ:年単位の支出も“月割り”でならす
たとえば、年末にかかる帰省費用が6万円とわかっているなら、
6万円 ÷ 12ヶ月 = 月5,000円 として、毎月の予算に組み込んでおくのがおすすめです。
このように、**不定期の大きな支出も“月に割って予算に含めておく”**ことで、家計の波をなだらかにできます。
毎月の収支の中であらかじめ準備ができていれば、急な出費にも慌てずに対応できますよ。
完璧じゃなくてOK!まずは“ざっくり”で十分です
家計簿をつけるとき、「毎日しっかり記録しないと意味がないのでは?」と思って、つい気が重くなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、完璧を目指さなくても大丈夫!
家計簿は「毎日つけること」や「細かく記録すること」が目的ではありません。
本当に大切なのは、「自分のお金の流れをざっくり把握すること」なんです。
たとえば、こんなことがわかるだけでも大きな一歩になります:
- 毎月の固定費(家賃・保険・スマホなど)はいくらかかっているのか
- 食費・日用品・おむつ代などの生活費はどのくらいかかっているのか
- いま、毎月いくら貯金できているのか(あるいは赤字なのか)
最初は「だいたい」でいいので、収支のバランスやお金の流れの“全体像”が見えるようになると、
「この支出は減らせそう」「ここに使いすぎていたかも」などの気づきが自然に出てきます。
そして何より、“見える化”できているだけで不安がやわらぎます。
「よくわからない」ことが不安を生みやすいので、ざっくりでも状況がわかってくると、次に何をすればいいかがはっきりしてくるんです。
「今まで何に使ってるか意識してなかったなぁ」という方こそ、気軽な気持ちで“見える化”をはじめてみてくださいね。
あなたに合ったスタイルで、一歩ずつ始めてみよう
家計管理というと、「しっかり者じゃないとできない」「几帳面じゃないと続かない」と思われがちですが、そんなことはありません。
大切なのは、あなたが「これなら続けられそう」と思えるスタイルを選ぶこと。
がんばりすぎず、ムリなく取り組める方法で、少しずつ始めていくことが、長く続けるコツです。
たとえば、アプリをインストールして口座やカードを連携させるだけでもOKですし、
レシートを写真に撮って残しておくだけでも、あとから見直す材料になります。
毎日つけられなくても、週に1回でも、月に1回でも、
「なんとなくの流れ」が見えてくるだけで、不安はグッと減っていきます。
最初の一歩は、小さくて大丈夫です。
あなたのペースで、今日から“おかねのたね”を育てていきましょう。